2016 年 4 巻 2 号 p. 216-220
【目的】腹腔鏡下移植腎採取術と小切開鏡視補助下移植腎採取術の比較検討を行った。【対象・方法】2007年1月以降に施行された腹腔鏡下移植腎採取術(L群)63例と小切開鏡視補助下移植腎採取術(M群)29例を対象として周術期成績を比較検討した。【結果】手術時間は,L群で有意に長かったが(329.0±69.0,279±45.7分,p<0.05),出血量,温阻血時間に差はなかった。L群を初期30例と後期33例に分けると,手術時間・出血量は後期群で有意に減少し(374±67.7 vs 295±59.0分,p<0.01)(754±97.4 vs 282±92.8mL,p<0.01),L群の手術時間はM群と同等となり,出血量はM群に比較して有意に少なくなった。【結論】L群は経験とともに成績が改善し,後期L群ではM群に比較し有意に出血量が少なくなった。