日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
原著
ドナー年齢を層別化して検討した小児腎移植における移植腎機能と病理像
滝澤 慶一三浦 健一郎富井 祐治金子 直人薮内 智朗中野 栄治神田 祥一郎石塚 喜世伸近本 裕子秋岡 祐子小池 淳樹本田 一穂服部 元史
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2016 年 4 巻 2 号 p. 221-226

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抄録

【背景・目的】小児腎移植では両親以外に祖父母がドナーとなる機会も多い。ドナー年齢の違いが移植腎機能と病理像に及ぼす影響を検討した。【対象・方法】生体腎移植63例を対象とした。ドナー年齢を30歳代(15例),40歳代(35例),50歳以上(13例)の3群に層別化し,移植後eGFR値,0-hour生検と1年後プロトコール生検所見(Banff分類のci,ct,ah因子)を検討した。【結果】50歳以上群は,30歳代,40歳代群と比較して移植後eGFR最高値は低く,0-hour生検のci,ct,ah因子スコアは高かった。移植後1年間でeGFR値はドナー年齢にかかわらず低下したが,50歳以上群が最も低値で推移した。CNI毒性の頻度は40歳代と50歳以上群で高かった。【結論】小児腎移植においてドナーが50歳以上の場合は,50歳未満と比べてより一層,CNI毒性のリスクを念頭に置いた治療が必要と考えられた。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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