【背景・目的】小児腎移植では両親以外に祖父母がドナーとなる機会も多い。ドナー年齢の違いが移植腎機能と病理像に及ぼす影響を検討した。【対象・方法】生体腎移植63例を対象とした。ドナー年齢を30歳代(15例),40歳代(35例),50歳以上(13例)の3群に層別化し,移植後eGFR値,0-hour生検と1年後プロトコール生検所見(Banff分類のci,ct,ah因子)を検討した。【結果】50歳以上群は,30歳代,40歳代群と比較して移植後eGFR最高値は低く,0-hour生検のci,ct,ah因子スコアは高かった。移植後1年間でeGFR値はドナー年齢にかかわらず低下したが,50歳以上群が最も低値で推移した。CNI毒性の頻度は40歳代と50歳以上群で高かった。【結論】小児腎移植においてドナーが50歳以上の場合は,50歳未満と比べてより一層,CNI毒性のリスクを念頭に置いた治療が必要と考えられた。