日本臨床腎移植学会雑誌
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Print ISSN : 2187-9907
症例報告
腎移植後に発症した進行性多巣性白質脳症の2例
大髙 茉莉寺西 淳一高本 大路望月 拓服部 裕介
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ジャーナル 認証あり

2016 年 4 巻 2 号 p. 266-270

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抄録

腎移植後に進行性多巣性白質脳症(PML)と診断された2症例を報告する。【症例1】34歳男性。7歳時に急性進行性糸球体腎炎症候群を発症し,26歳時に父をドナーとする血液型適合腎移植を施行(抗胸腺細胞グロブリン使用)。タクロリムス(TAC),ミコフェノール酸モフェチル(MMF),メチルプレドニゾロン(mPSL)で維持していたが,術後8年目に頭痛で発症し,頭部MRI画像と,後に髄液PCR検査よりJCV-DNAが検出されPMLと診断した。TACをシクロスポリンへ変更し免疫抑制剤を漸減したが,全身状態悪化し死亡した。【症例2】38歳男性。低形成腎による慢性腎不全に対して36歳時に父をドナーとする血液型適合腎移植を施行(バシリキシマブ使用)。TAC,MMF,mPSLで維持していたが,術後3年目より記銘力低下を認め,頭部MRI画像でPMLを疑い,MMFをミゾリビンへ変更,TACを減量した。髄液PCR検査が陰性であったが,開頭脳生検でPMLの診断が得られた。TAC,ミゾリビンを中止し,構音障害などの後遺症は残ったが退院となった。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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