腎移植は糖尿病性腎症に対し生命予後を改善する有効な治療法とされているが,腎移植後腎不全が改善しても患者は糖尿病治療を継続しなければならない。当院では糖尿病性腎症を原疾患とするレシピエントに対して,術前から退院後まで糖尿病内科医が積極的に治療に参加している。今回,糖尿病内科医とレシピエント移植コーディネーター(RTC)の連携,患者へのかかわりを振り返り今後の課題を明確にした。腎移植後は患者が中心となり食事療法や運動療法を行わなければならない。糖尿病に関する知識や自己管理能力は患者個々で異なるが,当院では糖尿病内科医が移植医療に参加し,移植腎への糖尿病性腎症の発生予防に努めている。術後はより厳重な自己管理が必要であり,術前からの糖尿病教育の受講が望ましい。