日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
学会委員会報告
本邦小児腎移植の臨床的背景と移植成績
服部 元史三重野 牧子相川 厚大島 伸一宍戸 清一郎高橋 公太長谷川 昭吉村 了勇
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2016 年 4 巻 2 号 p. 301-312

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抄録

日本移植学会・日本臨床腎移植学会登録委員会によって登録・集積されたデータのなかから小児のデータを抽出し,本邦小児腎移植の臨床的背景と移植成績(患者生存率と死因,移植腎生着率と移植腎廃絶理由)を検討した。なお,既報と同様に,移植時年齢が20歳未満の症例を「小児」と定義した。また,免疫抑制薬の導入時期を勘案して,①1964~1985年,②1986~1995年,③1996~2001年,④2002~2014年の4群に分けて検討した。2014年末までに登録された小児腎移植総数は2,876であったが,移植成績は経年的に向上し,また,低年齢小児腎移植,先行的腎移植,ABO血液型不適合腎移植が増加していた。小児腎移植を健全に発展させるためには,腎移植に関する情報を適正に開示することが大切であり,今後も日本小児腎移植臨床統計小委員会が果たすべき役割は大きいと考える。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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