日本臨床腎移植学会雑誌
Online ISSN : 2760-1714
Print ISSN : 2187-9907
原著
高齢ドナーからの生体腎移植の検討
野田 輝乙宮内 勇貴新井 欧介小山 花南江浅井 聖史福本 哲也三浦 徳宣柳原 豊菊川 忠彦島本 憲司雑賀 隆史
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2017 年 5 巻 1 号 p. 18-22

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抄録

【緒言】生体腎移植において高齢ドナーからの移植は生着率が劣るとされている。今回当院で行われた高齢ドナーからの生体腎移植について後方視的に検証を行った。【対象・方法】2011年11月から2016年5月までに行った生体腎移植48例が対象。ドナー年齢を70歳以下(対照群)と71歳以上(高齢ドナー群)の2群に分け,検証を行った。腎体積については造影CTを用いて解析した。【結果】ドナー年齢は対照群57(28~68)歳,高齢ドナー群78(72~83)歳。両群間におけるレシピエント年齢に差は認めなかった。術後レシピエントのeGFR,生着率は有意差をもって高齢ドナー群が劣っていた。腎体積は高齢ドナー群において有意に低値を認め,レシピエントの体表面積で補正した値とレシピエントの術後3ヵ月におけるeGFRに相関を認めた。【結語】高齢ドナーからの生体腎移植は生着率の低下を認めた。高齢ドナーからのドナー腎体積は小さく,術後レシピエントのeGFR低値,生着率低下の要因の1つと考えられた。

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© 一般社団法人日本臨床腎移植学会
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