2017 年 1 巻 Pre 号 p. 13-16
2011年東日本大震災以降,自治体や教育機関,図書館,民間団体などで数多くの震災アーカイブの構築されてきた.また,2016年熊本地震においても熊本県が震災アーカイブの構築された.今後,様々な自然災害の教訓を残すべく自然災害のアーカイブの構築がなされていくのは必然である.しかしながら,災害アーカイブの歴史は短く,震災アーカイブの総務省ガイドラインや岩手県ガイドラインがあるものの,収集する記録の種類や構築ルール,利活用方法などが確立していないのが現状である.そこで,本報告では,近年の震災アーカイブの変遷と特徴をまとめるとともに,自然災害アーカイブのあり方についてまとめる.