デジタルアーカイブ学会誌
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特集:スポーツ・デジタルアーカイブ
ふたつの五輪と社会の記憶のアーカイブ
渡邉 英徳小林 正明
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 4 巻 3 号 p. 250-255

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抄録

私たちは、社会に“ストック”されている1964年大会の資料を“フロー”化するコンテンツ「東京五輪アーカイブ1964~2020」を制作した。デジタルアースを用いて過去と現在の風景を重ね合わせることによって、ばらばらの粒子のように“ストック”され、固化していたデータが結び付けられ、液体のように一体となって流れる“フロー”となる。この“フロー”をさまざまなデバイスを通して生み出すことにより、資料についてのコミュニケーションが創発し、情報の価値が高まる。その結果として、56年前・1年後の五輪が、ひとつの流れのなかに位置付けられ、過去に学び・未来に活かす「継承」の機運を生み出せると、私たちは考えている。

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