デジタルアーカイブ学会誌
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口頭発表
[26] 私立学校におけるデジタルアーカイブ構築の実践例:「自由学園100年+」の構想から開設まで
菅原 然子村上 民
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J-STAGE Data

2022 年 6 巻 s2 号 p. s91-s94

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抄録

学校法人自由学園は創立100周年を迎えた2021年、デジタルアーカイブ「自由学園100年+」(https://archives.jiyu.ac.jp/)を開設した。歴史資料のデジタルアーカイブでの公開は、資料目録のデジタル化とその検索ツールの提供が主だが、今回はそれだけでなく、当学園の特徴を分かりやすく伝えられるよう、一般的に親しみやすい年表、地図、「学園新聞」、写真を切り口に、多くの方に利活用を促すような機能を入れて構築したことに特色がある。特に年表と地図は、年表の事項を繋ぎ役として、両者をシームレスに行き来できる構成とし、学園の歴史を時間と空間の両方からとらえられる工夫をしている。現在、私立・国公立を問わず教育機関の建学の理念、およびその歴史的展開に関するアカウンタビリティが重視されているが、特に私立学校においてはそれらを学内外に公開し、広く共有していく意味は大きい。本発表ではその一つの実践例として、デジタルアーカイブによる発信方法について企画から構築、公開までの流れを中心に報告する。

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