2022 年 6 巻 s3 号 p. s214-s217
本研究の目的は、多様な資料と学校教育をつなぐ、人とデータのネットワークを構築することである。そのための手法として、小中高の教員と資料公開機関の関係者が協創的に資料の教材化を行うS×UKILAM(School × University・Kominkan・Industry・Library・Archives・Museum)連携を提案する。これまでに全国規模のワークショップを4回開催し、43都道府県、242機関から多様な参加者が集い、資料の教材化に向けた議論が行われた。また、ワークショップをもとに協創され、「教育メタデータ」が付与された62点の多様性に富む教材を二次利用可能なアーカイブとしてIIIFを用いて公開した。以上の実践を基点に自治体単位での発展的な取り組みも各地で展開されており、多様な資料と学校教育をつなぐネットワークがボトムアップに拡張されている。