2024 年 8 巻 1 号 p. 21-24
このプロジェクトは、過去の戦災写真のデジタルアーカイブを活用して、未来に繋げる試みである。3Dスキャナー技術を用いて体験者のアバターを再現し、戦災写真内で歩行させる。これにより、過去の写真の没入感を提供し、特に新たな世代に戦争の実感を伝える。ユーザーはタイムマシンのように過去の写真内をアバターとして歩行し、臨場感を強く感じる。この新しい体験を通じて、体験者は単なる鑑賞以上の興味を持ち、当時の状況や環境をより身近に感じ取り、歴史を理解する。戦災写真内を歩行可能なアバター・フレームシステムは、デジタルアーカイブと新興技術の融合により、新たな体験を提供するプロジェクトとして進行中である。