2024 年 8 巻 s2 号 p. s47-s50
本研究の目的は、古典籍などのデジタルアーカイブを学校の教科教育で利活用する方途を考究し、その方途に基づいた授業実践を行い、その成果と課題を検証することである。その一環として、NHKの教育番組のうち、日本史・古典・書道におけるメディアの利活用状況を分析し、教科教育に適したコンテンツの種類や利活用の方法を考察した。その結果、日本史・古典・書道では人物の肖像や絵図の汎用性が高いと判断した。その結果を踏まえ、高等学校国語科「古典探求」において人物を含む絵画資料を用いた『平家物語』の授業実践を考案した。