2024 年 8 巻 s2 号 p. s55-s58
本稿では、ICTの進展を背景に注目されるデジタルアーカイブについて、横浜市みなとみらい地区での取り組みを報告する。地域の小学校におけるSDGs/ESG活動を記録する地図機能付きデータベースプラットフォームの構築を中心に、システムの試作と今後の展開を検討した。試作システムでは、投稿、承認、公開の3機能を実装し、まずは、2023年度以前の活動内容をアーカイブする。今後の課題として、生徒による投稿、自作地図の組み込み、UIとアクセシビリティの向上、コンテンツ管理、地域連携、持続可能な運用モデルの構築を挙げた。“これからの活動を蓄積”するアプローチは、アーカイブを未来志向の動的プラットフォームへと進化させ、新たな価値創造の可能性を示唆している。