2024 年 8 巻 s2 号 p. s63-s66
図書館の書架配架は目録分類法の更新と書籍の入れ替えにより変化している。目録分類法の改訂は学問や知識の発展により影響を受ける。書籍の入れ替え、すなわち利用ニーズが高そうなほんと低そうな本の選定は、当時の流行やブームにより影響を受ける。それにより、書架の配架の変化を通じて、知識や学問の発展と流行の変化がわかる。故に、本発表は過去年度の配架様子を再現できる「動的」な書架を提案する。貸出回数により輝度を調整する拡張機能を備える。それにより、学問の変化や過去の出来事や世相を直間的に把握することができると考えられる。特に学問の栄枯盛衰を表象化することで、知識の遡源のハードルが下がり、一般利用者でも断片的な情報の文脈を把握できる。