デジタルアーカイブ学会誌
Online ISSN : 2432-9770
Print ISSN : 2432-9762
口頭発表 ②
[C11] 市民防衛としての建築知を継承するデジタルアーカイブの試み:戦時下のウクライナでのドローン対策事例の収集とウェブプラットフォームによる社会実装
村井 琴音脇田 玲
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 9 巻 s2 号 p. s99-s102

詳細
抄録

近年の武力紛争ではドローンによる住宅への攻撃が常態化している。市民は窓の防護やバリケード設置といった自発的な建築的対応で対処しているが、その貴重な実践知は断片的にしか存在せず、体系的な記録・共有が喫緊の課題である。本研究は、これら「市民の建築的対応」を収集・分類し、実践知として継承することを目的とするデジタルアーカイブの構築を試みる。SNSや報道から収集した画像・テキストデータに対し、防護手法、使用材料といったメタデータを付与し、ウェブプラットフォーム上にデータベースとして実装する。本稿ではその構築プロセスを報告し、紛争下における市民の生存戦略を記録する新たな手法を提示する。本アーカイブは、他地域の市民への知識提供や、将来のレジリエントな復興計画に資する基礎資料としての活用が期待される。

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top