ダム工学
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論文
カビ臭産生/非産生に着目した藍藻綱ユレモ目の分類同定手法開発の試み
木村 文宣本間 隆満牛島 健古里 栄一田中 靖
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2013 年 23 巻 4 号 p. 290-299

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抄録
ダム貯水池における藍藻綱Phormidium tenueによるカビ臭現象は,これまで多くの研究が行われてきたにもかかわらず依然不明瞭な点が多い。その原因の一つとして,現在,現場で適用されている藍藻綱の分類同定手法や蛍光顕微鏡による緑株/茶株の識別等では形態的特徴の酷似したカビ臭産生種と非産生種を分離できないことが挙げられる。本稿は,新たに開発した実務者レベルの同定技術で適用可能なカビ臭産生種の分類同定手法の適応性を検証した結果と,本手法の今後の展望について取りまとめたものである。
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© 2013 ダム工学会
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