近年の気候変動に伴う降雨の高頻度化や水害の激甚化により,ダム再生事業は増加傾向にある。既設ダムを運用しながら工事を行うため,工事エリアや仮設備が被災する可能性があり,リスク管理が極めて重要になる。複雑な水理現象の再現手法である水理模型実験は現地の複雑な地形を高精度に再現することが困難であるとともに,模型の製作に熟練と数か月単位の時間を要する。そこで,現地の状況を精緻に再現したBIM/CIMと3次元流体解析を組み合わせることで,ダムの放流状況を高精度に再現したデジタルツインの構築を試みた。本手法は短時間で詳細な流れ場を再現できるため,既存手法との併用により新たなリスク管理手法の構築につながる可能性がある。