ダム工学
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三浦ダムの取水塔に対する寒中コンクリートを用いた補修工事
宮田 修司藤堂 勝也
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1997 年 7 巻 1 号 p. 40-48

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抄録

三浦ダムの取水塔は, 寒冷地に位置しているうえ, 建設後約70年経過したので, 凍害劣化により損傷が顕著となり, 補修の必要が生じた。同ダムは, 年間を通じて流況調整する発電専用ダムであるので, 施工にあたっては工程, 工法に制約を受け, 厳寒期に十分な養生設備を設けることなく施工するとともに初期凍害を防止する必要があった。このため, 亜硝酸リチウムを防凍性混和剤として使用し, 特別の保温加熱等をすることなく, コンクリートの所定の品質を確保できることを確認した。

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© 一般社団法人ダム工学会
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