2026 年 30 巻 1 号 p. 32-37
嚥下性肺疾患による呼吸状態の悪化で入院した患者において,疾患の違いにより入院時の嚥下機能や経口摂取再獲得の可否等に差があるか否かを検討した.対象は呼吸状態の悪化を伴う嚥下性肺疾患で入院し,STが早期より介入を実施した患者 135例(平均年齢 84.9±8.7歳)を誤嚥性肺炎群 113例,誤嚥性肺臓炎群 22例の 2群に分類し,後方視的に比較を行った.結果として誤嚥性肺臓炎群と比較し誤嚥性肺炎群が,入院時アルブミン値,MWST, 退転院時 FOISにおいて有意に低下が認められた(p<0.05).急性期において,誤嚥性肺臓炎群と比べ誤嚥性肺炎群は経口摂取の再獲得が難しく,嚥下機能の低下を認める可能性が本研究より示唆された.