日本透析医学会雑誌
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症例報告
免疫吸着療法の併用により寛解導入し得た高齢発症ループス腎炎の1例
菅原 翔中澤 純富田 一聖高谷 季穂藤野 佳彦山原 康佑磯野 元秀
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2015 年 48 巻 7 号 p. 443-448

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抄録
症例は74歳, 男性. 糖尿病, 高血圧症, 脂質異常症で通院中に腎機能低下の進行, 蛋白尿, 血尿を認め紹介となった. 発熱と炎症反応, 血球減少から全身性エリテマトーデス (SLE) が疑われた. 次回外来の直前に著明な高K血症のため緊急入院となった. 腎障害に加え胸膜炎, 血液異常, 抗核抗体と抗ds-DNA抗体が陽性であり, 高齢発症のSLEと診断した. 持続的血液透析により高K血症の補正を行いながら, ステロイド療法を開始した. ステロイド開始後, 発熱や胸膜炎は軽快したが, 汎血球減少が出現し, 低補体血症は持続した. ミゾリビンを併用したが効果は乏しく, 易感染状態が懸念されたため, 免疫吸着療法 (IAPP) を開始した. IAPPを併用後, 汎血球減少や低補体血症は改善し, ステロイドを減量し退院となった. IAPPの併用は, 感染リスクが懸念される高齢発症ループス腎炎に対して有用な治療法である可能性が示唆された.
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© 2015 一般社団法人 日本透析医学会
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