日本透析医学会雑誌
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症例報告
急性期心原性脳塞栓症に対して経静脈的血栓溶解治療後に機械的血管内治療が奏功した維持透析患者の1例
石塚 梓中村 敏子岸田 真嗣大田 祐子林 真一郎吉原 史樹早川 幹人山上 宏宮下 光太郎長束 一行森田 健一山内 圭太飯原 弘二
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2016 年 49 巻 3 号 p. 253-259

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抄録
症例は67歳女性の維持透析患者で心房細動, 心臓弁膜症の既往がある. 左上下肢の脱力にて当院に緊急搬送された. 来院時, 左片麻痺と半側空間無視を認め, 頭部MRI・MRA検査にて右中大脳動脈領域の急性期心原性脳塞栓症と診断した. 発症4時間半後に遺伝子組み換え型組織プラスミノゲンアクチベーター (rt-PA) を静脈投与したが改善なく, 引き続いて血管内治療を行った. 発症7時間後に機械的再開通に成功し, 明らかな後遺症なく第17病日に自宅退院した. rt-PA治療が無効であった急性期脳塞栓症に対して血管内治療を行い, 著しい改善が得られた維持透析患者の1症例を経験した. 文献的考察を含めて報告する.
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© 2016 一般社団法人 日本透析医学会
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