日本透析医学会雑誌
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症例報告
強皮症腎クリーゼの在日米国人女性に対して多職種で連携して腹膜透析を導入した1例
末永 敦彦福田 誠水田 将人橋本 康平野中 枝理子山﨑 政虎野中 康徳力武 修一髙島 毅宮園 素明
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2020 年 53 巻 10 号 p. 525-530

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抄録

26歳女性, 米国人. 1年前にALT (Assistant Language Teacher) として来日した. 頭痛と嘔気で前医を受診し, 急性腎不全, 高血圧症, 血小板減少と診断され入院した. 次第に腎機能が増悪し, 当院へ転院した. 前腕の皮膚硬化やRaynaud症状から強皮症と診断した. 急性腎不全の原因は強皮症腎クリーゼと診断し, ACE阻害薬を中心とした降圧療法を行ったが, 末期腎不全へ至った. 米国へ帰国して, 腎代替療法を導入することを提案したが, 患者は日本で仕事を続けることを強く希望したため, 日本で腹膜透析を導入した. 就労期限の後, 米国へ帰国した. 貴重な症例であり, 腹膜透析の導入から帰国に至るまでの経過を報告する.

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© 2020 一般社団法人 日本透析医学会
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