日本透析医学会雑誌
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原著
血液透析患者の新型コロナウイルス感染症の特徴
大坪 茂, 青山 有美, 木下 香代子, 若林 頌太, 大坪 由里子
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2021 年 54 巻 9 号 p. 441-448

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抄録

【目的】COVID‒19血液透析患者の特徴を検討した.【方法・対象】COVID‒19罹患血液透析患者33例と,罹患非透析患者174例を対象とし,臨床経過を比較し,透析患者において重症化群と非重症化群を比較した.【結果】透析患者では44.4%にステロイド治療を施行し,非透析患者13.3%に対し高率であった(p<0.001).透析患者の解熱までの期間は10.3±3.2日と非透析患者8.0±3.6日に対し長期であった(p=0.034).透析患者はPCR陰性化するまで31.1±7.3日と非透析患者21.7±4.4日に対し長期で(p=0.016),12.1%の死亡を認め予後が不良であった(p<0.001).死亡4例中,血栓症疑いを2例に認めた.重症化群でCRP,白血球,D‒ダイマーは高値,リンパ球の割合は低値であった.【結語】血液透析患者のCOVID‒19は解熱,PCR検査陰性化するまで時間がかかり,予後不良である.血栓による急変に注意が必要で,白血球,D‒ダイマーが高値,リンパ球割合が低値の症例は重症化に注意が必要である.

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© 2021 一般社団法人 日本透析医学会
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