2022 年 55 巻 2 号 p. 93-97
COVID‒19感染拡大に対応した医療体制を維持することを目的として,宮城県でも2020年4月に新型コロナウイルス感染症(COVID‒19)医療調整本部(調整本部)が発足して透析患者も包括した入院調整が行われてきた.それに先立ち,2020年3月から県内の透析医療従事者,透析施設,宮城県・仙台市の担当部署も加えて,メーリングリスト(ML)の運用を開始した.日々状況が変化する状況において,MLには政府,県からの発表,関連学会などの公式の発信元,URLなどを明記して情報を提供した.途中,医師とスタッフのMLに分け,管理者の判断を求める事態にも備えた.入院調整のフローを周知し,調整本部からのアラートに基づく注意喚起,疑い患者,濃厚接触者の対応など,実務上の疑問や不安にも応じることとした.感染拡大前から継続したリスクコミュニケーションの取り組みとネットワーク形成もあって,数回,透析患者の対応病床がひっ迫したが,入院,退院への理解と協力が得られた.