日本透析医学会雑誌
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症例報告
ロキサデュスタット投与中に高度の黄疸を生じた血液透析患者4症例と剖検報告
大黒 顕佑五十嵐 勇彦谷内 真司野口 雄司梶原 佳子金銅 妃奈子近松 陽一郎工藤 正孝杉浦 章
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2026 年 59 巻 7 号 p. 433-441

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抄録

Hypoxia‒inducible factor‒prolyl hydroxylase(HIF‒PH)阻害薬ロキサデュスタットの投与中に高度の黄疸を生じ死亡した透析患者4例を報告する.いずれも150 mgまたは200 mg(週3回投与)に増量後に直接ビリルビン優位の黄疸を生じた.胆道閉塞や他の肝疾患は否定的で,薬物性肝障害(DILI)が疑われた.肝胆道系酵素の上昇は目立たなかったが,直接ビリルビン優位の黄疸から胆汁うっ滞型の肝障害が示唆された.剖検を行った1例では肝細胞壊死と胆汁うっ滞が併存する混合型DILIの所見を認め,臨床経過と併せ,胆汁うっ滞の遷延により二次的に肝細胞障害をきたした病態が推察された.4症例ともChild‒Pugh 分類A相当であったが,3例で肝形態異常やFIB‒4 index高値を認めていた.ロキサデュスタットの使用にあたっては肝障害や形態異常の既往に注意するとともに,高用量使用時にはビリルビンを含めた慎重な肝機能のモニタリングを行うことが望ましい.

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© 一般社団法人 日本透析医学会
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