人工透析研究会会誌
Online ISSN : 1884-6203
Print ISSN : 0288-7045
ISSN-L : 0288-7045
Continuous ambulatory peritoneal dialysis
川口 良人木村 靖夫石田 裕一郎中尾 俊之細谷 龍男尾田 芳隆宮原 正
著者情報
ジャーナル フリー

1982 年 15 巻 2 号 p. 145-155

詳細
抄録
CAPDは今や世界的に慢性腎不全の血液浄化法としての地位を確立しつつある.
本reviewでは, CAPDの方法, 溶質, 水の除去特性, 合併症, 患者管理について紹介し, 糖, 蛋白, 脂質, Ca, P, 副甲状腺ホルモン, vit D等の代謝異常, 透析に合併する骨病変について触れた.
本文の中でわが国におけるCAPDの成績についても述べる.
わが国においては透析医療システムは十分に機能を発揮しているが, 他の諸国と比較して社会復帰の成績は満足できるものではない. その理由として腎移植数の不足が大きな要因となっている. このような背景からCAPDは腎移植に次ぐ有用な血液浄化法として期待することができると考えられる.
著者関連情報
© The Japanese Society for Dialysis Therapy
前の記事 次の記事
feedback
Top