日本透析療法学会雑誌
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シャントを長期維持させるために
西 秀樹筒井 修一
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1988 年 21 巻 4 号 p. 383-388

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抄録
最近9年間に施行したblood accessの手術総数は2,595例で, 最も多いのが再作製術で1,472例, 人工血管移植は258例であった. 手術を要した合併症の種類は, 外, 内シャントとも血管の狭窄が圧倒的に多く併せて1,737例である. 手術に要した時間は, 60分未満の手術が974件と最も多く平均時間は55.2分であったが, 外シャントのみでは30分未満が510件で最も多く, 平均時間は43.3分であった.
高齢, 長期透析者および糖尿病やSLEなどの合併症を有する透析者が多い現在, blood accessの長期維持, 管理には次のような点に留意すべきである. 手術に関しては, 術前の患者も術者同様, 手洗い, brushingを行う. 外シャント作製の場合, body tube, vessel tip, 固定糸に種々の工夫を施す. 手術時間をできるだけ短縮し, 出血量も最少限に抑える. そのためには専門のシャント外科医と有能なスタッフを揃える. また, 易感染性を有し寿命が短い人工血管の使用は極力避け, 適性抗生剤の使用と患部の冷却, 洗浄にて感染を防御する. 次にblood access特有の閉塞に関しては, declottingを確実に行う. 特に外シャントではFogartyのみならず気管支ファイバー用のbrushも駆使して頑固な血栓を除去する. また血栓形成予防のためには抗凝固剤を利用し, いったん血栓を形成したならその早期発見と処置も大切である. その他に患者やスタッフの日常管理と教育, 運動訓練による血管拡張の促進, 術者側の詳細な手術記録なども, blood accessの長期維持につながる重要な因子である.
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© 社団法人 日本透析医学会
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