日本透析療法学会雑誌
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透析アミロイドーシスに関する研究
血液透析患者の手関節部嚢胞状X線骨透亮像とアミロイド骨関節症について
本間 則行
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1988 年 21 巻 4 号 p. 389-397

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抄録
最近, 長期透析患者にアミロイド骨関節症が合併し, 病変関節周囲の骨にX線上cystic lesionを認めることが知られるようになった.
透析患者にみられる嚢胞状X線骨透亮像cystic radiolucencyとアミロイド骨関節症との関係を明らかにする目的で, 血液透析患者の手関節部骨X線のcystic lesionを (-) (±) (+) (++) の4段階にgrade分類し, そのgradeと年齢, 透析歴, 手根管症候群合併の有無, 慢性腎不全の原因疾患, 血中のβ2-microglobulin, PTH-Cおよびaluminum値との関係を検討した. 対象は, 維持血液透析を受けている376名, 男240名, 女136名, 平均年齢47.8±13.1歳, 平均透析期間6.7±4.3年であった. cystic lesion陽性率は, 対象患者中22.9%であり, 男女差なく, 嚢胞腎や腎盂腎炎を原因疾患とする慢性腎不全に高率で, 10年以上の長期透析患者で33.0%, 手根管症候群合併患者で68.4%と頻度が高かった. cystic gradeの重症度が高まるにつれて, 年齢が高く, 透析期間が長期となった. cystic gradeと血中PTH-Cおよびaluminum値との間に一定の傾向を認めず, grade (±) で血中β2-microglobulinが高値を示した. bone cystの生検を行った2例の組織は, いずれも抗β2-microglobulin抗体陽性のアミロイドを認めた.
以上の結果から, 透析患者の手関節部骨X線で観察されるcystic radiolucencyは, β2-microglobulinに由来するアミロイド骨関節症の診断や病態を知るうえで, 有用な指標となることが明らかとなった.
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© 社団法人 日本透析医学会
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