日本透析療法学会雑誌
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CAPDとnightly machinery PDの比較検討
熊野 和雄葛西 勲酒井 絆
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1988 年 21 巻 8 号 p. 721-724

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抄録
近年, 欧米ではCAPDの変法として自動腹膜透析装置を用いたCCPDやNPDが普及している. 今回, 3名の患者にてこれらの2療法, CAPD+NPD, TPDの透析効率についてCAPDと比較検討した. 各種物質のクリアランスはCAPD+NPDが最も優れ, CAPDより30-40%増加を示し, 次に良いのはCAPDであった. CCPD, TPDはCAPDより5-15%, NPDでは30%低値を示した. 蛋白の喪失量は透析時間に依存していると思われ, NPD, TPDでは他の療法の約半分であった. 除水量は各療法間で差はなかった. TPDに関しては, 夜間透析のみにてCCPDと同様の透析効率を有するが, 至適透析液量, 専用装置の開発等の種々の検討が必要である. 種々のnightly machinery PDはCAPDよりの脱落を少くし, 昼間の活動能力を高め, 腹膜透析の適応拡大に役立っていると思われる. その内でも, CCPD, TPDはCAPDの一大変法として優れている. 又, 通常のCAPDで透析不足となる患者には, NPDを併用する事で充分な透析効果が得られる.
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© 社団法人 日本透析医学会
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