日本透析療法学会雑誌
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タバチエール (tabacière) 内シャントの有用性
窪田 実浜田 千江子前田 国見小出 輝
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1990 年 23 巻 2 号 p. 153-155

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抄録
BresciaとCiminoによって報告された内シャントより末梢に作成されるタバチエール内シャントを慢性腎不全患者43名に44回作成し最長16か月にわたり観察し評価した. その結果, 手術直後に閉塞を認めた症例は3例, 1週間以内に閉塞を認めた症例は2例であった. これら5例はBrescia-Ciminoのシャントをその後作成したが全例で閉塞を認めた. シャント使用中1か月以上で閉塞した症例は4例であった. 閉塞症例の原疾患は糖尿病性腎症が多く, 明らかに高齢者に多く認められ, 動脈硬化の程度に起因していると考えられた. 他の症例ではシャントは良好に機能しており, 高血流量 (300ml/min) を必要とする短時間透析も問題なく施行している.
以上の結果からタバチエール内シャントは第一選択のシャントとして十分に普及しえる内シャントと考えられた.
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© 社団法人 日本透析医学会
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