日本透析医学会雑誌
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山形県における慢性腎不全患者の推移
中田 瑛浩矢口 博理三條 康典沢村 俊宏舘野 正笹川 五十次八木沢 隆久保田 洋子安達 雅史山口 寿功
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1995 年 28 巻 11 号 p. 1429-1435

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抄録
山形県における透析療法患者は1993年の時点で1,065人である. 年代別推移を見るに男, 女とも毎年5-10%ずつ増加しつつある. 特に50歳以上の糖尿病性腎症患者が増加傾向にある. 慢性透析患者の死因は心不全, 感染症, 脳血管障害が主たるものである. CAPD患者は大多数が自分の意思でこの治療法を選んだが, 透析施設の不足, シャントトラブル, 心疾患などの医療上の理由でCAPD療法を受けている患者も約31%を占める. 慢性腎不全の予防, 病態の改善に若年期より糖尿病のコントロールが必要であることが推測される.
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© 社団法人 日本透析医学会
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