日本透析医学会雑誌
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透析患者の低血圧に対するamezinium metilsulfateの臨床効果-QOLの検討
宇野 裕巳栗山 学坂 義人石原 哲松田 聖士江原 英俊兼松 稔伊藤 雅康長谷川 義和徳山 宏基河田 幸道
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キーワード: 透析低血圧, 慢性腎不全
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1996 年 29 巻 6 号 p. 1067-1071

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抄録

amezinium内服による透析中の低血圧の改善と, それによるQOLへの影響を臨床的に評価した. 透析施行時の低血圧に対し, 何らかの処置を必要とした患者21例 (男性11例, 女性10例) を対象とした. 全例透析開始時にamezinium 10mgを内服し, 血圧・脈拍, 補液量, 体重増加量, 副作用, 血液生化学検査を投与前・投与2週後・8週後に評価した. またQOLはアンケート用紙を配布し投与前と投与8週後で比較検討した. その結果透析2・3時間後の血圧が有意 (p<0.05) に上昇し, 補液量も有意 (p<0.05) に減少した. QOLでは16項目中, 動悸・食欲・めまい・頭重・嘔気・非透析日のADLに有意な (p<0.05) 改善を認めた. 以上よりameziniumは透析患者の低血圧およびQOLの改善に有用と思われた.

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© 社団法人 日本透析医学会
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