日本透析医学会雑誌
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29 巻 , 6 号
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  • 竹沢 真吾, 芝本 隆
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1029-1033
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 〓村 信介, 北野 裕一, 大澤 源吾
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1035-1042
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 市川 久志, 斎藤 晃, 山崎 英隆, 古川 康隆, 堀 和芳, 長見 英治, 堀川 哲彦, 徳竹 修一, 犬丸 達也, 新井 貴士, 百瀬 ...
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1043-1048
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    維持血液透析患者に, 透析液流量 (QD), 透析時間, 血流量 (QB) を変更し, その際小分子量物質として尿素窒素 (UN), クレアチニン (Cr), 尿酸 (UA), 無機リン (iP), 中分子量物質としてピーク2a, 低分子量蛋白としてβ2-MGの除去率, 除去量の比較検討を行った. また, QBを変更した時のUreaのKT/V, TACBUNを測定し比較検討した.
    結果は, (1) QDを500ml/minと400ml/min, (2) 透析時間を4時間と5時間で透析したときの各小分子量物質, ピーク2aおよびβ2-MGの除去率では有意差は認められなかったが, 除去量ではUN, Cr, UA, iP, ピーク2a, β2-MGそれぞれに有意な差が認められた. (3) KT/V, TACBUNは目標値とされている範囲内での変動であり, 除去率と同様KT/V値のみを指標とすることは慎重でなければならないと思われた. 今回の成績から, 透析条件としてQDは400ml/minよりは500ml/minが, 透析時間は4時間よりは5時間が望ましいと考えられた.
  • 宇賀神 志津, 森田 かおり, 中嶋 玲子, 秋岡 祐子, 小松 康宏
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1049-1055
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    小児腹膜透析 (PD) 患者においてカテーテル出口部感染症は透析の継続にかかわる重大な合併症であるが, 出口部ケアに統一された方法はない. 今回, 私たちはわが国および北米主要PD施設におけるカテーテルケアの現状を把握するため, 郵送による記入式アンケート調査を行ったので報告する.
    調査はわが国の20施設およびNorth American Pediatric Renal Transplant Cooperative Study (NAPRTCS) に所属する66施設のPDナースまたは担当医宛に行った. 調査項目は以下の通りである. (1) カテーテル挿入直後のケア: 初回包帯交換時期, 消毒・出口部カバーの方法, シャワーの開始時期 (2) 日常のカテーテルケア: 包帯交換の頻度, 出口部の清潔ケア方法, シャワー・入浴・水泳の許可について.
    アンケートの回収率はわが国, 北米それぞれ65.0%, 43.9%であった. カテーテル挿入直後の出口部ケアは, 概ねpovidone iodine液消毒・ガーゼカバーであった. 術後, 初回の包帯交換は日本では翌日に行われる施設が多かったが, ほとんどの北米施設では2日目以降, 21.4%が7日目に行っていた. 同様に日常の出口部ケアにも違いがみられた. わが国ではpovidone iodine液消毒が多いのに対して, 北米では石鹸洗浄に主眼が置かれ, 48.2%の施設が石鹸だけでケアを行っていた. また, 北米施設の31.0%が出口部をカバーしていないことも特徴的であった.
    今回の検討から, 消毒に関する是非はともかくPDカテーテルケアの原則は石鹸と水での入念な洗浄とカテーテルのしっかりした固定であり, 消毒薬や出口部カバーについてはそれぞれの国, および各施設により異なった意見を持っていた. 今後, これらの出口部ケア方法を統一した定義を作り, それに基づいて算出された出口部感染率によって評価していく必要があると考えられた.
  • 田中 和宏, 森本 修充, 大橋 雪英, 下山 節子, 保利 敬, 藤見 惺
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1057-1066
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    腎不全による透析患者65例の全般的な精神健康度を, STAI, CMI, SDSを用いて, 調査を行い, 特徴的な所見を得た. CMIでは, 半数以上がneurotic, subneuroticレベルにあると判定され, この多くは, 精神的自覚症よりも身体的自覚症の肯定反応率が高かった. CMIから判定される精神的問題では, 抑うつ, 希望のなさなどが目立ったが, その中でも易怒性が多いのが特徴的であった. STAIから判定される不安は, 不安になりやすさの傾向すなわち特性不安, 透析中の不安をあらわす状態不安ともに平均的には高い値を示した. 状態不安, 特性不安を個々に見てみると, 全般に状態不安すなわち透析中の不安が減じている可能性がある. SDSから判定される抑うつ傾向では, 約2/3に何らかの抑うつ傾向が認められた.
    また, 透析年数が増すにつれて一般的な精神健康度が安定してくるとの報告が見られるが, 本研究ではむしろ透析年数が増すにつれて精神的自覚症, 身体的自覚症, 精神的問題などが増加する傾向が認められた.
    易怒性といった否定的な感情は内在化されている可能性があり, 患者の内面にある怒りや過敏といった感情にも十分配慮しながら透析治療を続けていく必要がある.
  • 宇野 裕巳, 栗山 学, 坂 義人, 石原 哲, 松田 聖士, 江原 英俊, 兼松 稔, 伊藤 雅康, 長谷川 義和, 徳山 宏基, 河田 ...
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1067-1071
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    amezinium内服による透析中の低血圧の改善と, それによるQOLへの影響を臨床的に評価した. 透析施行時の低血圧に対し, 何らかの処置を必要とした患者21例 (男性11例, 女性10例) を対象とした. 全例透析開始時にamezinium 10mgを内服し, 血圧・脈拍, 補液量, 体重増加量, 副作用, 血液生化学検査を投与前・投与2週後・8週後に評価した. またQOLはアンケート用紙を配布し投与前と投与8週後で比較検討した. その結果透析2・3時間後の血圧が有意 (p<0.05) に上昇し, 補液量も有意 (p<0.05) に減少した. QOLでは16項目中, 動悸・食欲・めまい・頭重・嘔気・非透析日のADLに有意な (p<0.05) 改善を認めた. 以上よりameziniumは透析患者の低血圧およびQOLの改善に有用と思われた.
  • 樋口 千恵子, 小俣 百世, 二ツ山 和也, 小俣 正子, 佐藤 孝子, 佐中 孜, 二瓶 宏, 杉村 英一, 出村 黎子
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1073-1079
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    本研究では, polymethylmethacryrate (PMMA) 膜を用いた血液透析中における, 好中球の接着分子 (β2インテグリン) 発現や活性酸素, ミエロペルオキシダーゼの産生亢進に対する, 3種類の抗凝固薬 (非分画ヘパリン; ヘパリン, 低分子ヘパリン; LMWH, nafamostat mesilate; NM) の影響について臨床検討を行い, 以下の成績を得た.
    1) ヘパリン, LMWH, NMの3群とも血液透析中のCD11bの発現は, ダイアライザー入口より出口の方が増強がみられた. 3群間の比較では, ヘパリン透析での発現が他の2群より弱い傾向を示した. 2) 好中球内H2O2の産生は, ヘパリンを使用した血液透析において増強傾向にあったが, NM, LMWHではその程度は軽度であった. 3) 血中ミエロペルオキシダーゼはヘパリン, LMWHを使用した透析では透析中上昇するのに対して, NMでの透析ではほとんど変化しなかった.
    以上の成績より, 抗凝固薬の種類によって透析中の白血球活性化反応は異なることが明らかになった. このような差異は, それぞれの抗凝固薬の補体活性および細胞内Ca代謝への作用の違いによって現れるものと推察された.
  • 大田 聡, 横山 仁, 高澤 和也, 古市 賢吾, 瀬川 知香子, 瀬沢 英幸, 松田 一郎, 久田 幸正, 和田 隆志, 高桑 浩, 伊勢 ...
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1081-1085
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    高カルシウム (Ca) 血症を呈した肝細胞癌合併血液透析 (HD) 患者においてC末端PTH-related protein (cPTH-rP) は768pmol/lと高値を呈し, intact PTH (i-PTH) は感度以下へと低下していた. これと関連し, 維持透析患者における血中PTH-rPの意義についてHD 10例 (男7例, 女3例, 平均年齢64歳) およびCAPD患者9例 (男5例, 女4例, 平均年齢45歳) において血清Ca, i-PTH, cPTH-rP (RIA法, 正常13.8-55.3pmol/l) の関係について検討した. 血中cPTH-rPはHD・CAPD患者において379.7±32.6, 333.9±37.1 (平均±SEM) pmol/lと高値を呈した. 慢性維持透析患者では血清CaとcPTH-rPはシグモイド・パターンに近似した関係を示し (r=-0.682, p<0.005), PTHと同様PTH-rPも血清Caにより負の調節を受けている可能性が示唆された. さらに, 血清Caレベルに比して極端なcPTH-rP高値例では腫瘍細胞からの自律的な産生を考慮すべきと考えられた.
  • 草場 照代, 西川 泰彦, 松尾 良一, 山岡 早苗, 砥上 宏志
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1087-1095
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    非イオン性等浸透圧性造影剤iotrolanの血液透析による除去性について検討した. iotrolan (イソビスト280の100ml) を6人の慢性血液透析患者に静注後, 4時間の透析 (Qb: 200ml/分, Qd: 500ml/分) を施行した. ヨード (I), 尿素窒素 (BUN), クレアチニン (Cr), 無機リン (iP), カリウム (K) の除去率 (R) について調べた. さらに, 1時間目と4時間目のダイアライザー前後のそれぞれの溶質の除去率 (RD) とクリアランス (CL) を測定し, ヨード除去におけるダイアライザーの経時的性能評価を行った. また, 8人の健常者についても同様に検討した.
    iotrolanは4時間の血液透析により74.2±7.4%が除去され, 3回の透析でほぼ完全に体内より排泄された. iotrolanは他の小分子量物質 (BUN: 64.2±7.8%, Cr: 58.8±6.7%, iP: 51.1±10.5%, K: 31.0±2.5%) と比較して, より高い除去率であった (BUN: p<0.05, Cr, iP, K: p<0.01). 健常者の4時間目除去率と比較しても遜色はなかった.
    ヨード除去におけるダイアライザーの経時的性能をみると, 1時間目, 4時間目の除去率 (RD) およびクリアランス (CL) に有意な差はなく, 経時的劣化はなかった. また, 6例中1例に遅発性発疹がみられ, 治癒が遷延した.
    iotrolanは血液透析により良く除去され, 中等度の遅発性発疹以外は重篤な副作用はなかったが, 血液透析患者においては, その排泄はほとんど透析に頼らねばならないことから, 血中ヨード濃度が遷延し, 遅発性副作用や未知の副作用の惹起も考えられ, 速やかな体外への排泄が望ましい.
  • 友成 治夫, 吉田 裕明, 小村 香與子, 今澤 俊之, 平野 景太, 栗山 哲, 森永 正二郎, 渡部 和彦, 城 謙輔, 宇都宮 保典, ...
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1097-1102
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    近年ミトコンドリア遺伝子異常が注目されてきているが, 今回いわゆるミトコンドリア脳筋症のうちMitochondria myopathy, encephalopathy, Iactic acidosis and stroke-like episodes (MELAS) に慢性腎不全を合併し22か月の長期にわたり維持血液透析を施行し得た症例を経験した. 本症例ではMELASの診断時 (25歳) すでに軽度の腎機能障害がみられており, その後約7年で透析導入となった. 維持透析として当初はCAPDを考えていたため, 基礎疾患にある乳酸アシドーシスの悪化が懸念された. このため事前に乳酸負荷を行いその悪化のないことを確認した. しかし透析液のリークのため, CAPDは断念し血液透析に変更しその後比較的順調な経過を送っていた. しかし22か月後に頭部外傷が原因で死亡した. 生前の手術時に得た筋組織, 動脈壁からは異常ミトコンドリアが観察された. 剖検腎は萎縮していたがglobal sclerosisの糸球体の一部に著明なhyalinosisを認めFGS (focal glomerular sclerosis) 様病変が観察され腎不全に陥った腎障害の病因に-考を与える可能性も考えられた.
  • 杉浦 清史, 三浦 明, 新井 宏之, 松崎 竜児, 日隈 恵里, 金沢 久美子, 鈴木 利昭
    1996 年 29 巻 6 号 p. 1103-1107
    発行日: 1996/06/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    症例は50歳の女性であり, 妊娠中毒症による慢性腎不全により血液透析に導入されその後20年間維持透析を行っている.
    内シャントにより血液透析を行っていたが, シャント不全により血流がとれなくなったため, 左上腕動脈表在化手術を受けた. 術後2週間目に抜糸したところ創の〓開が起こった. 保存的に治療していたが治癒傾向が現れなかったため手術的に治療を行った.
    〓開創をdébridementしたのち, 人工真皮 (テルモ株式会社製テルダーミス真皮欠損用グラフト) を移植した. 人工真皮移植後2週間目に良性肉芽様組織により変換された. その時点で, 鼠径部より採皮し植皮したところ良好な皮膚生着が得られた. その結果, 表在化した上腕動脈は現在blood accessとして良好に機能している.
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