主催: 日本デジタル教科書学会
後援: 文部科学省, 京都府教育委員会, 京都市教育委員会
会議名: 日本デジタル教科書学会第11回年次大会(京都大会)
回次: 11
開催地: 京都大学
開催日: 2022/08/20 - 2022/08/21
本稿では,教科書・教材がデジタイゼーションにより,デジタライゼーションに向け投影の無線接続などに取り組んだことで抱えた問題点を含む中等教育環境での運用実践報告である.具体的には,6〜8千人の生徒を抱える7校規模の中等教育機関(中学・高校・中等教育学校)で授業教室に導入した無線接続表示端末について,電子申請が行われてから起きた問題点の状況を報告する.デジタライゼーションへの一歩として記録方法の変更は,導入後3年半以上経過してから始められた.今回の数値は,実際に起きている問題の十分の一程度である.表示端末無線化は,利便度向上と反して,問題の判別,回避,追跡が困難である.しかしながら,日本の教育では,個別最適な学びへと進む中,より学習者へ寄り添うような環境整備が求められている.こうした問題点を明確にすることで,よりデジタル教科書・教材の開発の進展に努めたい.