主催: 日本デジタル教科書学会
後援: 文部科学省, 富山県教育委員会, 富山市教育委員会, 富山大学人間発達科学部附属人間発達科学研究実践総合センター
会議名: 日本デジタル教科書学会第7回年次大会(富山大会)
回次: 7
開催地: 富山大学 人間発達科学部
開催日: 2018/08/18 - 2018/08/19
本研究では,縦書きと横書きの文章課題パターンを用意し,外国にルーツを持つ児童に対して,読み検査および視機能評価を実施することで,縦書き・横書きテキストにおける読み困難度の相違を明らかにすることを目指した。視機能評価を実施した21名の外国にルーツを持つ児童(小学校1学年~6学年)のうち,停留点が表出しなかった児童を除き,16名を分析対象とした。読み検査の結果,読みの正確性,音読時間,音読潜時では有意な差は見られなかったが,視機能評価に関連する停留時間の測定では縦書きの方が有意に長かった。このことを踏まえると,外国にルーツを持つ児童の縦書きテキストでの読みにくさは,検査データから推察できると結論される。