心電図
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原著
Brugada型心電図を有する患者における発作性心房細動に対する肺静脈隔離の有効性についての検討
安部 朋美深水 誠二赤澤 良太名内 雅宏西村 卓郎渡邉 智彦岩澤 仁島田 博史石川 妙松下 紀子北條 林太郎林 武邦小宮山 浩大田辺 康宏前野 健一副島 京子鈴木 誠手島 保櫻田 春水西﨑 光弘平岡 昌和
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2012 年 32 巻 3 号 p. 229-238

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抄録
発作性心房細動(PAF)を有するBrugada型心電図の患者における肺静脈隔離(PVI)の有効性に関する報告は,限られている.対象はPAFに対してPVIを施行されたBrugada型心電図をもつ連続18症例(男17例).平均年齢は57±10歳.Brugada症候群における失神や心室細動などの症状については,有症候性3例,無症候性15例であり,心電図についてはspontaneous coved型3例,薬剤誘発性coved型13例,saddleback型2例であった.18例中4例で植込み型除細動器(ICD)を施行していたが,3例でPAFによる不適切作動を認めた.Lone AF群30例を対照として,PVI後の経過および電気生理学的特性について比較検討を行った.年齢,PVI施行回数,PVIの手法は両群で有意差を認めず,intra-atrial conduction timeおよび各肺静脈の有効不応期には有意差を認めなかった.PVI後の心房細動再発イベントフリー生存率は両群で有意差を認めず,良好であった(87% vs. 89%, p=n.s.).Brugada型心電図の患者においても,PVIはlone AFの患者と同様に有効であると考えられた.
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© 2012 一般社団法人日本不整脈心電学会
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