心電図
Online ISSN : 1884-2437
Print ISSN : 0285-1660
ISSN-L : 0285-1660
第29回日本心電学会学術集会 第1回不整脈薬物治療サミット
これからの抗血栓療法―ワルファリンと新しい抗血栓薬をどう使い分けるか?―
矢坂 正弘
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 33 巻 2 号 p. 148-155

詳細
抄録
新規経口抗凝固薬(NOAC)はワルファリンと比較して,吸収が速く,半減期が短く,食物の影響を受けず,薬物の相互作用が少なく,頻回なモニタリングが不要であり,脳梗塞予防効果は同等かそれ以上,大出血発現率は同等かそれ以下,頭蓋内出血は大幅に少ないため,非弁膜症性心房細動(AF)患者の脳梗塞予防にはNOACをまず考慮する.一方,ワルファリンの良い適応は,非弁膜症性AF以外の疾患で抗凝固療法の適応時,NOAC投与禁忌時,生理的凝固阻止因子欠損時などである.NOACであるダビガトラン,リバーロキサバン,アピキサバンは,いずれもCHADS2スコア1点以上の非弁膜症性AFにおける脳梗塞予防の良い適応である.ワルファリンはCHADS2スコア2点以上が良い適応である.CHADS2スコア0点の場合,65歳以上,大動脈プラーク,心筋梗塞の既往,心筋症のいずれかに該当すれば,その他のリスクとして抗凝固療法を考慮する.
著者関連情報
© 2013 一般社団法人日本不整脈心電学会
前の記事 次の記事
feedback
Top