抄録
近年,多くの慢性疾患の病態発現の基盤に,慢性で軽度の炎症が存在することが注目されている.不整脈でも,特に心房細動(AF)では高感度CRP陽性率が高いこと,IL-6の遺伝子多型が開心術後のAF発現と相関すること,などから炎症との関連が示唆されている.慢性疾患では,Virchowの5主徴を伴う古典的な炎症(classical inflammation)とは異なった,自然炎症(homeostatic inflammation)が関与する.本稿では,自然炎症とは何か,自然炎症がどのように心房リモデリングをもたらすのかについて概説する.