心電図
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座談会 高齢者が増え続ける今,脳梗塞にいかに立ち向かうか
実臨床での心房細動管理における抗凝固薬の役割と今後の展開
池田 隆徳
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2014 年 34 巻 2 号 p. 157-166

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抄録
我が国では,脳卒中のなかで脳塞栓症の占める割合が急激に増加しており,その多くは心房細動に由来することが示されている.心房細動による心原性脳塞栓症の予防は,アスピリンをはじめとする抗血小板薬では効果が乏しく,ガイドラインでも抗凝固薬の使用を積極的に推奨している.心房細動患者において抗凝固薬を使用する場合は,CHADS2スコアあるいはそれに準じたスコアの活用を推奨している.使用する抗凝固薬として,従来使用されていたワルファリンは多くの制限を有していたため,新規経口抗凝固薬(novel oral anticoagulant : NOAC)が開発され,その有効性と安全性が臨床試験で立証された.直接トロンビン阻害薬のダビガトランとXa因子阻害薬のリバーロキサバン,アピキサバン,エドキサバンがこれに含まれる.徐々にではあるが,これらNOACの臨床上の特徴や使い分けについても把握できるようになってきた.今後,心房細動患者におけるNOACを用いた抗血栓凝固療法の適応が,ますます拡大することが予想される.
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© 2014 一般社団法人日本不整脈心電学会
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