心電図
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総説
肺静脈心筋の電気的自発活動
恒岡 弥生, 浜口 正悟, 行方 衣由紀, 田中 光
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2015 年 35 巻 3 号 p. 183-191

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抄録
肺静脈壁に存在する心筋層は電気的自発活動を示し,心房細動の治療ターゲットとして注目されている.実験動物の単離肺静脈心筋標本を用いた検討から,自発活動は肺静脈心筋細胞固有の性質に基づくことが判明した.自発活動は細胞内Ca2+の濃度上昇やオシレーションを伴っており,活動電位を惹起する緩徐脱分極には,細胞外の3つのNa+と引き替えに細胞内Ca2+を排出する細胞膜のNa+/Ca2+交換機構の働きが寄与する.肺静脈心筋で静止膜電位の維持を担う,内向き整流性K+電流の密度が小さいことが,自発活動を顕在化させている.動物種により多様な発生様式,活動電位波形,発火頻度が見られるが,その原因として早期および後期再分極のそれぞれに寄与するK+電流の種類や密度の差違が考えられる.自律神経伝達物質や薬物,組織の伸展など,病態と関連した様々な要因の影響も見られ,肺静脈心筋自発活動の理解は新たな治療戦略につながると期待される.
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© 2015 一般社団法人日本不整脈心電学会
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