【背景】3次元マッピングシステムを使用した肺静脈隔離術(pulmonary vein isolation:PVI)においては,患者の呼吸の安定性および体動の抑制が手技成功に重要である.【目的】本研究では,深鎮静下に施行したPVIと全身麻酔下に施行したPVIの成績を比較した.【方法】2022年12月~2024年12月に施行されたPVI症例(深鎮静群:Deep sedation group[DS群]52例,全身麻酔群:General anesthesia group[GA群]70例)を対象とし,PVIに要した時間を比較した.【結果】心房細動のタイプは,DS群とGA群で持続性心房細動が13.5% vs 21.4%(p=0.34),長期持続性心房細動が7.7% vs 12.9%(p=0.55)であり,GA群で持続の長い心房細動が多い傾向を認めたが,有意差はなかった.CTから算出した左房容積値はDS群vs GA群で78.9±33.1mL vs 101.5±35.1mLとGA群で有意に大きかった(p<0.05).PVIに要した時間はDS群vs GA群で55.3±29.9分 vs 35.0±20.6分と,GA群で有意に短縮していた(p<0.05).【結論】全身麻酔は呼吸の安定と体動抑制を通じてPVI時間短縮に寄与し,手技効率の向上に有用である可能性が示唆された.