心電図
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冠動脈内心電図とその意義
冷牟田 浩司山鹿 昭彦古賀 義則戸嶋 裕徳
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1992 年 12 巻 2 号 p. 190-198

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抄録
冠動脈拡張術 (PTCA) で冠動脈内に留置するガイドワイヤー先端で記録される心電図は局所心筋の電位を反映すると考えられる.その冠動脈内心電図 (ic ECG) の急性心筋虚血の指標としての有用性と肥大型心筋症の異常Q波の発現機序をic ECGを用いて検討した.PTCAの急性冠閉塞時のST上昇は体表面12誘導心電図 (12 lead ECG) よりic ECGで高頻度に出現し, 特に左回旋枝病変例でその傾向は顕著であった.12 lead ECGで異常Q波を認める肥大型心筋症の左前下行枝でis ECGを記録すると, Q波を認める例と認めない例が混在した.ic ECGでQ波を認める例では左室壁運動異常と心筋シンチグラムでの灌流欠損が認められ, 心筋の起電力消失が推察された.ic ECGでQ波を認めない例では心基部中隔上でR波の増高を認め, 異常肥大に伴う初期ベクトルの増大がその機序と推察された.以上より, is ECGは心筋虚血の鋭敏な指標であり, 異常Q波などの心電図異常の解析に有用である.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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