心電図
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除細動閾値に対する抗不整脈薬の影響
村川 裕二郭 宗徳井上 博
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1993 年 13 巻 1 号 p. 10-18

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抄録
麻酔開胸犬に用い抗不整脈薬が電気的除細動効率に与える影響を比較し, その変化を推測する指標を求めた.両心室に縫着したチタニウム電極を介して心室細動誘発10秒後にショックパルスを与え, 除細動に成功した最小のピーク電流を除細動閾値 (DFT) とした.Disopyramide群 (n=6) では, 投与量による一定のDFT変化はなかった.Mexiletine (n=6) とflecainide (n=6) は用量依存性にDFTを上昇させた (M: r=0.49, F: r=0.82) .両薬剤によるDFTの上昇は, 右室伝導時間の変化に相関しており (M: r=0.58, F: r=0.87) , flecainide群では心室ペーシング時のQRS幅の延長もDFTの上昇と関連していた (r=0.82) .III群のE-4031では有意ではないが, DFTは用量依存性の低下傾向を示し, 右室有効不応期の延長と負の相関を示した (r=0.48) .除細動効率の悪化は薬剤濃度や心室興奮伝導時間をモニターすることにより, 予防できることが示唆された.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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