心電図
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不整脈と筋交感神経活動
高田 重男島倉 淳泰五十嵐 厚臼田 和生中村 由紀夫杉本 尚樹小林 健一
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1993 年 13 巻 2 号 p. 155-163

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抄録
微小神経電図法を用い心室性期外収縮 (PVC) , 右室期外刺激および心房細動と筋交感神経活動 (MSNA) との関係を検討した.PVC (n=10) 出現時には一定の潜伏期間 (1.8~2.sec) の後, 洞調律時に比べ有意に大きなMSNAバーストが出現した.MSNAバーストの大きさとPVCによる収縮期圧の低下との間には正の相関がみられた.右室期外刺激 (n=7) においても, 洞調律時に比し大きなバーストかみられ, MSNAバーストの大きさは連結期と負の相関を, 収縮期圧の低下と正の相関を, 拡張期圧と負の相関を示した.心房細動 (n=7) では, R-R間隔が延長するほど, また拡張期圧が低下するほどMSNAバーストの出現率は高率であった.バースト出現後のR-R間隔は出現前に比し短縮していた.以上の成績より, PVC, 右室期外刺激や心房細動時には動脈圧の低下により動脈圧受容体を介し大きな交感神経活動バーストが出現し, 不整脈自体が交感神経活動状態に影響する可能性が示唆された.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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