心電図
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ST-T波ST上昇・下降と虚血性病変, 心メモリー
飯沼 宏之傅 隆泰相良 耕一山下 武志加藤 和三
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2001 年 21 巻 4 号 p. 408-415

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抄録
ST-T波からのメッセージを虚血性変化を中心にして述べた.ST上昇/ST下降は各々貫壁性/心内膜限局性の虚血性膜電位変化 (分極不全・脱分極不全) により生じるもので, 心筋梗塞/狭心症の診断に用いられ有用であるが, ST下降は非虚血性の場合も多く, 偽陽性に気をつける必要がある.貫壁性虚血の回復期には膜電位持続時間の延長が生じ, それにより陰性T (冠性T) が生じる.冠性Tも心筋梗塞の診断に有用であるが, 非虚血性T陰転〔特に心メモリー性T変化 (成因はまだ不明) 〕に気をつける.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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