心電図
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QRS波心臓突然死の予測: QRS波からの情報
大塚 邦明久保 豊
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2001 年 21 巻 4 号 p. 401-407

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抄録
心臓突然死が予測できない理由をRR間隔の時系列情報の立場から考察した.第1番目の要因として, 多重に構築された心事故発症の危険時間帯, すなわちchronoriskがある.心事故は (1) 朝, (2) 月曜日, (3) 1ヵ月の第1週目, (4) 冬に多い.第2番目の要因として, 手法の限界が推測される.生体は非線形システムである、にもかかわらず, 線形解析の指標が心臓突然死の予測に用いられてきた.多自由度のカオスあるいはマルチフラクタルの概念をとり入れた非線形解析の応用が期待される.第3番目の要因として, まだ見い出されていない生体調節系の存在が推測される.その1つとして地磁気受容機構を提唱した.ノルウェーのAlta市在住の若年健常者18名を対象に7日間連続してホルター心電図を記録した.地磁気擾乱に伴い心拍変動 (VLF, LF, HF) の一過性減少が観察された (p<0.0001) .地磁気受容機構は今後の生命科学研究の重要な課題である.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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