心電図
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除細動電撃ショックにより誘発される多形性非持続型心室頻拍に関する実験的検討
関口 昭子飯沼 宏之相良 耕一加藤 和三
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2001 年 21 巻 4 号 p. 461-469

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抄録
植え込み型除細動器 (ICD) を植え込んだ患者で, ICDが作動し電撃ショック (CS) が加えられた際, CSに引き続き一過性の多形性VT (post-countershock VT: PC-VT) が生じ, それが停止した後初めて洞調律が現れる場合のあることが注目されている.しかしこのPC-VTの実態, 予防法などについては, 未解明である.我々は, 健常麻酔犬心にCSを加えPC-VTを誘発する実験を行い, 1) CSにより確実に非持続型多形性VTが生じる, 2) VT拍数はCS出力と指数関数の関係を示す, 3) その発生源はCS電極付近にある, 4) VTは, I, II, IV群抗不整脈薬により抑制されるが, III群抗不整脈薬によりかえって亢進する, ことを知った.
ICD植え込み後抗不整脈薬を併用する場合が少なくないが, その際には抗不整脈薬による除細動閾値の変化だけでなく, PC-VTに対する影響についても配慮することが必要と思われた.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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