抄録
【目的】夜間発症型発作性心房細動 (Paf) における臨床像ならびに抗不整脈薬の停止効果・長期予防効果を検討する.【対象ならびに方法】停止効果の評価対象は143例 (男性102例, 女性41例, 平均年齢64±12歳) , 予防効果 (観察期間43±26カ月) の評価対象は162例 (男性113例, 女性49例, 平均年齢65±12歳) で, Paf発症時間帯から日中型 (午前7時~午後5時まで) , 夜間型 (午後5時~午前7時まで) , 混合型 (両時間帯に出現) に振り分けた.【結果】 (1) 臨床像: 年齢ならびに高血圧合併の頻度が, 夜間型は日中型ならびに混合型に比し有意に低値であった (p<0.05) . (2) 停止頻度: 日中型15/36例 (41.7%) , 夜間型19/37例 (51.4%) , 混合型19/70例 (27.1%) であり, 夜間型は混合型に比し有意に高値であった (p<0.05) . (3) 予防頻度: 観察期間24カ月目の洞調律維持率は日中型94.3%, 夜間型95.8%, 混合型83.5%であり, 混合型に比し夜間型で有意に高値であった (p<0.05) .【総括】夜間発症型Pafは抗不整脈薬療法により良好な成績が期待される.