心電図
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若年者神経調節性失神症例の日常での自律神経活動亢進に関する検討
穂坂 春彦高瀬 凡平米山 暁上畑 昭美西岡 利彦赤沼 雅彦秋間 崇佐々木 修里村 公生五十嶋 一成栗田 明大鈴 文孝
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2001 年 21 巻 6 号 p. 795-799

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抄録
【目的】24時間ボルター心電図より得た心拍変動指標を用いて, 若年者神経調節性失神症例の日常の自律神経活動を測定し, 健常対照者と比較する.【方法】対象はhead-up tilt試験で診断された20歳代の神経調節性失神36例 (男性26名, 女性10名, 平均年齢24±3歳) , および年齢を一致させた健常対照者11例 (男性7名, 女性4名, 平均年齢25±2歳) で, それぞれNMS群, CTRL群とした.心拍変動指標はhead-up tilt試験施行前48時間以内に24時間ボルター心電図を用いて計測し, meanNN, SDNN, SDANN, SD index, rMSSD, pNN50, low frequency spectra, high frequency spectra, total frequency spectraを求め, 両群で比較した.【結果】meanNN, SDNN, SDANNは両群間で差は認められなかったが, 他の指標についてはすべてNMS群で有意に高値を示した (SD index, 91±32msec vs 65±11msec, p<0.05 : rMSSD, 60±31msec vs 38±11msec, p<0.05 : pNN50, 30±17% vs 14±7%, p<0.05 : low frequency spectra 35±15msec vs 26±5msec, p<0.05: high frequency spectra, 27±11msec vs 17±5msec, p<0.05 : total frequency spectra, 65±23msec vs 45±9msec, p<0.05) .【総括】20歳代の神経調節性失神症例では, 同年代の健常対照者群に比べて日常の自律神経活動が, 全般に有意に亢進していると考えられた.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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