抄録
【目的】Pacemappingで得られた12誘導心電図波形を検討し, 波形の特徴から至適アブレーション部位を検討した.【方法】対象は左右心室流出路にてpacemappingを施行した10例で, pacemappingを右室流出路 (RVOT) の中隔側 (sep) , 右室流出路自由壁側 (FW) , 左室流出路 (LVOT) の左冠尖 (LCC) , 右冠尖 (RCC) , 弁下心内膜側 (LV endo) の計5ヵ所で施行した.検討項目として, 胸部誘導移行帯・V6誘導S波, I, II誘導R波高を用いた.これらの結果から得られた心電図波形の特徴から, 至適アブレーション部位41ヵ所をretrospectiveに検討した.【結果】心電図波形の特徴から次のようなアルゴリズムを作製した.LV endo: 移行帯V1-2+V6S波あり, LCC: 移行帯V1-2+V6S波なし+1誘導R波<0mV, RCC: 移行帯V2-4+I誘導R波>0.3mV, RV sep: 移行帯V3-5+I誘導R波<0.3mV+II誘導R波>1.2mV, RV FW: 移行帯V4-5+II誘導R波<1.2mV.その結果41ヵ所すべてで鑑別が可能であった.【結語】12誘導心電図の詳細な検討によって至適アブレーション部位の推定が可能であった.特に左室基部の詳細な部位決定が可能であった.